日本の伝統”和室を知る(^.^)
STAFF BLOG
昔の家には必ずと言っていいほど和室がありましたが、最近の家では少なくなってきました。
生活習慣が変わり、畳の上で生活するのではなく、フローリングの上にテーブルやイスを置
いて生活することが一般的になりました。しかし、和室は日本人が生み出した空間であり、
そこに落ち着きや安らぎを感じる人は今でも、決して少なくはないはずです。そこで今回は
和室の空間を構成する障子やふすま、床の間などについてご紹介したいと思います。
和室のもつ魅力は何よりも自由に空間を使えることでしょう。畳のある部屋は、布団を敷けば寝室へ
と変わります。机と座布団を置けば、そこには応接間として、また食事をするのにも対応できます。
このように畳を使う和室の使い方は、用途を選ばず小さな空間を無駄なく有効活用。まさに、日本に
おける住環境にはピッタリな空間であるといえます。
和室に趣をもたらしてくれるのは障子かも知れません。それは扉や窓の役割を果たしてくれます。
その大きな特徴となるのは、素材が紙であるため光を通すこと。強度は有りませんが、光により
空間を明るくしてくれます。そんな障子は桟によって種類が有ります。写真左上の雪見障子のよ
うに、上部は障子であっても下部はガラス窓で、外の景色を楽しむことができます。その逆に、
上部がガラス窓になっているものを月見障子といい、夜空を楽しめる趣向となっています。
和室で扉の役割を果たすのは襖です。それは木の骨組のうえから紙や布を張ったもので、シンプルな
ものから凝ったデザインのものまで、様々なものがあります。色柄や素材によって空間にアクセント
を生み出すこともできるでしょう。
床の間がある和室もあります。その由来には諸説ありますが、身分の高い人が座る一段高い場所が
人のためではなく、大切な物を飾る場所になったと言われています。このような床の間には、様々
な種類のものがあります。伝統的な形式に捉われることなく、モダンなスタイルで和を演出するス
タイルの、床の間も現れるようになりました。
和室の出入り口に襖がある家では、欄間も取り付けられていることが多いでしょう。それは、和室と
和室の間に取り付けられた襖や障子の上に設けられ、風や光を通す機能を果たしていました。現在で
は照明や空調機器のおかげで、機能よりも和の雰囲気を醸し出す装飾性を重視され施工されています。
現在ではガラスをはめ込んだサッシュ「ランマ窓」として発展しています。
伝統と心に寄り添う住まいづくりをリルシア”で・・・